2017年2月15日水曜日

2016年度研究報告会(公開講座)のお知らせ

東京大学富士癒しの森研究所(旧・富士演習林)では、今年度も、村内の皆さんにご協力をいただき、学生の調査研究や、実証林の植生調査、安全作業講習会を実施してまいりました。
下記の通り、公開講座としてこれら1年間の結果報告をいたします。みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

・日時:201738日(水)、10:30-12:0010時開場)
・会場:山中湖村情報創造館研修室
・報告内容:①山中湖村における薪利用〜地域の森を生かすために
      ②第2回癒しの森の植生調査隊報告
      ③安全作業講習会と薪原木の提供について

・参加資格:どなたでも自由に参加できます。事前申込は必要ありません。直接会場にお越しください。

●問い合わせ先●
東京大学富士癒しの森研究所
Eメール:fuji@uf.a.u-tokyo.ac.jp
FAX:0555-62-4798
401-0501山中湖村山中341-2
TEL:0555-62-0012
(電話は平日8:3017:00

2017年2月14日火曜日

全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」2016

12日の山中湖:最低−7℃、最高3℃、快晴
13日の山中湖:最低−9℃、最高4℃、快晴
14日の山中湖:最低−12℃、最高3℃、晴れのち曇り
今年度(2016年度)も3日間にわたり、教養学部(1・2年生)対象の全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」の実習が行われ、9名の学生が参加ました。
今回は、これまで一番遅い2月の開催となりました。雪の量もほどほどで、予定通りのプログラムを実施しながら、学生には冬の山中湖を満喫してもらえたのではないかと思います。
例年通り、この実習では、班ごとに分かれて薪を利用されているお宅での聞き取り調査、薪割り、間伐に取り組んでもらいました。

聞き取り調査では、薪ストーブを利用されるお宅を訪問。
薪ストーブを導入したいきさつや、薪の入手事情などについて教えていただきました。

薪割りでは、各種の斧と、おもり式の薪割り器具、エンジン式薪割り機を使い比べながら薪を割ってもらいました。
エンジン式薪割りが一番良い、という学生もいましたが、多くの学生がスタンダードな斧での薪割りにハマり、最終日にも盛んに自主練に励んでいました。

今回の間伐は、除雪の入っていないエリアだったので、思いがけず、現場までの往復でスノーシューを体験してもらうことができました。

間伐したのはヒノキ。
受け口と追い口を入れるのも手鋸ではなかなか苦労するばかりか、ヒノキの強靭な密生した枝に阻まれて、ことごとくかかり木してしまい、苦労しました。
2日目の午後には、お隣の道志村まで足を伸ばして、切り捨て間伐材を燃材として搬出する現場、それらを集積する木の駅、温浴施設での薪ボイラーと、一連の流れを見学させてもらいました。

木の駅では、燃料として使われる木材の乾燥が課題で、乾燥を早めるために人の手間がかけられる必要があることを学びました。

温浴施設に熱を供給している薪ボイラーが運転されているところを実際に見せていただくこともできました。
そして、この後はお待ちかねの入浴。
全身で薪のエネルギーの恩恵に浴することができました。
最終日は焚き火をフル活用した調理実習。

竹筒を使ったパン、丸ごとかぼちゃの蒸し焼き、鹿肉のキーマカレー、イノシシ肉のローストを全て焚き火だけで作れました。
聞き取り調査でお邪魔した方もいらっしゃって、にぎやかな昼食会となりました。
積雪によるプログラムの変更も心配されましたが、何事もなく、学生もたっぷりと経験を通した学びを得られたように思います。

2017年2月4日土曜日

特別ガイド「冬のさんぽみち」2017

本日の山中湖:最低−9℃、最高9℃、快晴
穏やかな冬晴れに恵まれ、東大教職員対象の特別ガイド「冬のさんぽみち」が行われ、20名の職員とその家族が参加しました。冬のガイドで定員が埋まったのは初めてのことです。
1月に降った雪がみるみるうちに消え、全く雪が残らない心配もありましたが、なんとかわずかの雪が残り、雪景色の森を体験してもらうことができました。
今年よく目立ったのが、シカによる樹皮の食痕です。
驚いたことに、今回はツタウルシの皮を食べた痕も見つかりました。シカは平気なのでしょうか。
食痕が集中してあるところには、シカの糞もたくさん見つかりました。
子供たちは雪原に出ると、全身で雪とたわむれていました。本当に雪が残っていて良かったですね。
お昼は恒例の豚汁とくるみ餅を提供させていただきました。
今年も気合を入れてスタッフがフル回転でお餅を焼きました。
餅は3種類、スタッフの実家のある岩手、伊豆、熊本からの持ち寄りです。
今年もクルミ餅は好評で、100個以上のクルミを割ってできたクルミだれもほぼ完食となりました。
昼食後には、かろうじて残っている雪の上でスノーシュー体験をしてみました。
スノーシューの威力を知るには、もう少し雪の厚みが欲しいのですが、雰囲気は味わってもらえたと思います。
今回は午後になっても空気が澄んでいて、湖畔から綺麗に富士山を眺めることができましたので、皆さんと集合写真を撮ってみました。
天気も良く暖かで、ゆっくりと冬の森を楽しむ1日になったのではないかと思います。

2017年1月24日火曜日

-16.5℃の朝

本日の山中湖:最低-17℃(四捨五入して)、最高:-1℃、快晴
今朝は今季最低気温を記録、きりりと冷え込みました。
気温が下がると空気がきんと張り詰めて、
いつもの朝陽も鋭さを感じます。
冷え込みからか、野鳥の動きも鈍く、遠くてカケスがおとなし目に鳴き、
ヒガラがチィチィと鳴くくらい。モズとヒヨドリも静かに食事していました。
元気に走り回っていたのはリス。
とにかくじっとしていないので、ようやくおさめた一枚。
松ぼっくりでもくわえているのかと思ったら、巣材(木の皮)のようですね。
彼らの動きは観ていて飽きないのですが、
手先があっという間に痛くなってきて観察は強制終了。
山中湖は標高1,000mに位置します。
先日の積雪の嵩は日々減ってきているのですが、
色々なものがカチコチに凍っています。
道路もアイスバーンが残っていたりと油断できません。
今のところしばらく雪予報は出ていませんが、
山であるが故の天候の変化に要注意。そんな日々が続きます。

2017年1月10日火曜日

雪景色になりました

本日の山中湖:最低-6℃、最高6℃、晴れ。

2017年、初の投稿です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

三連休明けの今日は銀世界。
雪は8日午後から9日未明にかけて降り、
30㎝位積もったでしょうか。
雪があると…景色の美しさだけでなく、
アニマルトラック(生き物の痕跡)をあちこちで発見します。

のっそのっそ。
そんな感じの足跡です。
大きさから、そして1頭で活動していることから、
オスの鹿と想像します。
私の足(サイズ24㎝の長靴)と比べて、
爪の大きさを想像してみてください。
除雪作業は技術職員2名が除雪機2台を朝からフル稼働。
午後にかけて晴天と気温上昇で雪のかさはずいぶん減ってきていますが、
まだ1月上旬。今後の気候、降雪が気になるところです。

2016年12月24日土曜日

落ち葉焚き2016

本日の山中湖:最低−3℃、最高6℃、快晴
今年も大詰めとなり、いよいよ今年最後の行事「落ち葉焚き」が行われました。
職員の家族や演習林の学生が、事務所脇の景観見本林の落ち枝と落ち葉をかき集めて盛大な焚き火をしました。
落ち葉を効率的に燃やすために、初めに落ち枝を十分に燃やします。

その後、落ち葉を投入すると、もうもうと煙が立ち上がります。時々あおいで、よく燃えるようにする必要もあります。
今年は前々日に大雨が降って、湿り気が心配されましたが、順調に焚くことができて午前中でおよそ予定していたエリアの落ち枝・落ち葉を燃やすことができました。

昼食は恒例の焚き火料理に舌鼓。かぼちゃの丸焼きには子供たちが群がっていました。
それではまた、来年。

2016年12月11日日曜日

全学体験ゼミ「癒しの森を創る(冬)」2016

10日の山中湖:最低−5℃、最高7℃、晴れ
11日の山中湖:最低−8℃、最高6℃、晴れ
恒例となった全学体験ゼミ「癒しの森を創る」も5年目ということで、今回を持って一区切り、最後の開講となります。
最後の参加学生さんは7名。冬らしい天候の中、どのような癒しの森を創るのか、どんな過ごし方をするのか、早速考えてもらいました。
今回は、複数のことはせずに一つのことに集中することになりました。
何をするかというと、「足湯」。これまで何度かアイデアが出ては、実現性が厳しいということで断念してきたものです。
作業前のミーティングでは、大きさと必要な水の量を計算してみて、水を運んだり、お湯を沸かす観点から、極限までコンパクトな設計を考えて行きました。
作業としては、比較的単純ですが、なかなか体力がいります。
まずは、穴掘り。設計の寸法になるべく合うように、最後は丁寧に整形しながらの掘り出しです。
なるべく木の根が入っていなさそうな場所を選んだので、意外にスムーズに掘れたかもしれません。
水漏れを防ぐために、シートを敷きました。
お湯は焼け石を入れて温める計画にしたので、さらに、木の板で内面を囲うことにしました。
これで、ひとまず浴槽の完成です。
なぜか棺桶ごっこが始まり、かわるがわる浴槽内に入って、「これいい」、「癒される〜」などと感想を述べていました。本当でしょうか。。。
必要なお湯の量が多いだけに、本当に十分なお湯ができるのか確かめておきたいということで、15リットルほど水が入る鍋に焼け石を投入してどのくらい温度が上がるか、実験をしてみました。
焼け石を水に入れると。ジューっといい音がするのですが、思ったより温度が上がらず、10℃ほどしか水温を上げることができませんでした。
さらに、その後、薪ストーブに鍋を乗せて沸騰するまでどのくらいかかるか調べてみたところ、なんと1時間ちょっとかかってしまいました。
計画の実現性に暗雲が立ち込めてしまいました。
夜のミーティングでは、当初予定していた水の量は諦めて、水深10センチ程度で行こうと計画変更しました。また、とにかく焚き火に早く取り掛かって、野外カマドも投入し、大鍋二つを沸騰させることにし、予備の加熱用としてなるべくたくさんの焼け石を用意しておく、ということにしました。
さて、二日目は、枯れ木を切り倒して、薪割りもして、カマドと薪ストーブをフル稼働。10時半頃には、大鍋二つなみなみの熱湯を用意することができました。
富士山を見ながら浸かりたい、という希望があり、掘り出した土の山を富士山に見立てて、灰をまいてデコレーション。十分、富士山のように見えますね。これで準備万端です。
さて、沸騰したお湯を湯船に入れてみると、、、思った以上に温度が低下しません。用意していた水で薄めても、とても入れるような温度まで下がりませんでした。草津温泉に習って「湯もみ」をして見ましたが、やはり十分には下がりません。
嬉しい誤算ですが、木の板が強力な断熱材として働いたようです。また、シートを二重折にしていたので、その間の空気層も功をそうしたのかもしれません。
というわけで、急遽水量を増やし、十分な深さでの足湯を試すことができました。
ミニ富士山を眺めながら、しばし足湯を楽しみました。
お昼ご飯は、定番のバーベキュー。今年は、焼け石が大量にあったので、石焼焼肉を楽しみました。
なかなか実現することができなかった足湯が、しかも冬に実現したとあって、このゼミは有終の美を飾って幕を閉じることができました。