2009年12月23日水曜日

氷筍にょきにょき



本日の山中湖:最低-13℃、最高5℃、晴れ。


ここ数日間、マイナス10度を下回る日が続いています。


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去年は1月になってから見られた事務所玄関の


氷筍(ひょうじゅん)が、今年は12月中にお目見えです。


去年のブログをチェック


まるで富士山のようですね。


このまま寒さが続けば、さらにニョキニョキ成長


してくれそうですが、この寒さは明日から緩むようです。





2009年12月17日木曜日

さむ~い一日



本日の山中湖:最低-6℃、最高2℃、曇り一時雪


まさに真冬の今日の富士演習林でした。


お昼前から雪が降り、あっという間にうっすらと雪化粧


しました。


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この寒空の下、富士演スタッフは2隊にわかれ


元気に働きました。


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1隊は事務所まわりの落ち葉焚き。


公開講座(12/5)で燃やし残した分をやきました。


もう1隊は、10年に一度の大調査=林況調査です。


林内各地で調査区画を設けて樹高・胸高直径を


片っ端から調べます。


足かけ3か月、その調査がようやく本日で終了となりました!


これからモノトーンの世界に近づく林内ですが、


ひっそりと彩りを添えてくれるものもあります。


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野生のエノキタケ。冬を代表するキノコです。


「雪の下」の地方名がありますが、まさにその名の通り。


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赤い実をつけたメギ(メギ科)


枝は鋭いとげで覆われています。





2009年12月16日水曜日

エナガちゃん



本日の山中湖:最低-6℃、最高4℃。曇り


最近よく事務所の窓から見える木の枝にエナガが来ます。


1年中見られる留鳥ですが、


シジュウカラなどのカラ類と一緒に群れを作るようになる


この時期は事務所の周りに現れてくれます。


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全長13㎝ほどと小柄な体型で、


丸い体についた小さくて黒いくちばしと目がとってもかわいいです☆


でもしばらく撮った画像を見てみると、


目の上の黒いラインが凛々しい眉毛に見えてきてました。。


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北海道にいる亜種のシマエナガには黒いラインがなく


白いので、ストレートにかわいらしいですが


この凛々しい眉毛と他のパーツとのギャップがまたかわいいです♪





2009年12月13日日曜日

全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」



本日の山中湖:最低-1℃、最高7℃。曇り

この土日は、東大教養学部で開講されている

全学体験ゼミナール「森のエネルギーを使いこなす」

が行われました。

森のエネルギー利用の代表格である薪や炭を作り、

そして使う過程で森のエネルギーの大きさや質を

体感してもらおうというものです。

とにかくいろいろやりました。ちょっと忙しすぎたかな。

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まずは炭焼き。

原木の重量を計測して窯に詰めた後、自然の素材のみ

を使って火をつけてもらいました。

いちおう、マッチ一箱だけは支給しましたが。

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そして薪づくり。

実際に木を伐倒するところからやりました。

材の直径や長さ、含水率を計測してから、

薪割りする長さに玉切ってもらいました。

データを持ち帰って生木vs.枯木で、獲得エネルギー量

を計算してもらいました。

あとは薪割り三昧です。はまるようですね。

夜は暖炉に火をくべての語らい、延々と続きました…。

翌日は、薪ストーブ利用者のお宅を訪問し、

インタビュー&薪棚見学。

それから、お待ちかねの炭窯open!

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「いい炭焼けてる」炭焼き熟練の技術職員さんからも

太鼓判。

さっそく収炭率(製炭量を原木重量で割ったもの)を

計算してみると、なんと30%。

まあ、原木の含水率が低かったからだとは思いますが、

燃え残りもなくこの数字は優秀です。

最後は耐火煉瓦でピザ窯を作ってお昼です。

もちろん、温度が上がるまでの待ち時間は薪割り三昧...

お昼メニューはダッチオーブンで作った

ベーコンとキャベツのスープ、それからピザ、

地元で有名な山中湖ハムのソーセージ炭火焼でした。

学生さんたちは、森のエネルギーが秘める

熱量のみならず質も理解してもらえたようです。




2009年12月6日日曜日

公開講座「落ち葉焚き」



本日の山中湖:最低1℃、最高5℃。曇りのち雨


富士演習林では、事務所付近の景観施業として毎年行って


いるのですが、今年は地元の親子を対象とした公開講座として


企画しました。


落ち葉焚きの役割や、森の楽しさを、焚き火を通じて


伝えようというものです。


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地元の山中地区から1組の親子が参加してくれました。


まずはダケカンバの皮や杉の枯葉など、焚き付けによい


森の恵みを覚えてもらい、実際に火をつけてもらいました。


あとは、枯れ枝をどんどん燃やし、落ち葉をもっさもっさと


熊手でかき集め、燃やしていきます。


お楽しみで焼き芋、各種ホイル焼き、飾り炭を焚き火


で作ってみました。


女の子は飾り炭がお気に入りだったようです。


お昼からはあいにくの雨で、早めの解散となりました。





2009年12月1日火曜日

雪化粧の朝



本日の山中湖:最低0℃、最高6℃、曇り


昨夜から山中湖は雪が降り、少しですが積もりました。


途中から雨に変わったようですが、朝のうちは


林内の雪景色を眺めることができました。


今年の冬は南岸低気圧が多いと予報されていますが、


雪の多い冬になるかもしれませんね。


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2009年11月29日日曜日

珍客訪問



本日の山中湖:最低0℃、最高5℃、曇り


昨日(11/28)のことですが、事務所に珍客が現れました。


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イノシシです。


体は小さく子供のようです。


最近、事務所近くの林内でイノシシが土を掘り返した痕跡が


見つかっていましたが、姿を現したのは初めてです。


ここはミズナラが生え、ドングリもよく落ちていたので


ドングリを食べに現れたのかもしれませんね。





2009年11月21日土曜日

レッドカーペット



本日の山中湖:最低-3℃、最高11℃、晴れのち曇


昨日の雨が乾ききらないうちに冷えたので、今朝はところどころ


道路がツルツル。


もう冬道の覚悟が必要ですね。


雪は降らずとも安心できません。


11月に入って見る見るうちに落葉し、ほぼすべての葉っぱが


落ち切ったようです。


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紅葉の名残が足元にありました。


まるで赤いじゅうたんです。


これもおそらく束の間の光景でしょう。


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初冬を代表するきのこ、エノキタケが顔を出していました。





2009年11月6日金曜日

H21年度技術職員等試験研究・研修会議



11月4-5日にH21年度技術職員等試験研究・研修会議が

山中寮を会場に富士演習林で開催されました。

この研修会議は、技術職員が行っている様々な業務について

各演習林から数名ずつ報告する場で今回25回目の開催でした。

蓄積されたデータの取りまとめ、業務のマニュアル作成など

内容は様々です。

富士演習林からは『景観施業のための枝条と枯損木の積み方に関する一考察』

というタイトルで、林内で枯れた木や枝をどのように片付けたらよいのか

いくつかのモデルについてメリット・デメリットを挙げ考察した結果を

発表しました。







演習林は全国各地に点在しているため、初めて富士演習林を訪れた職員も多く、

2日目は林内を回りサンプルとして積んだ枯損木などを見てもらいました。

通常の林業的な管理ではなく、公園的とでもいいましょうか、

景観に配慮し管理された森林に、同じ演習林の職員がどのような印象を持ったのか

気になるところです。

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発表内容については昨年度分まですでに演習林のHPで公開されています。

http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/publish/gikan.html




2009年11月4日水曜日

初雪と初氷



本日の山中湖:-3℃、最高:14℃、快晴。


全国各地で今季初の冬将軍に見舞われたようですが、富士演もしっかり冬将軍到来です。


昨日(3日)朝は、雪がうっすらと積もり、氷も張っておりました。


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今朝も-3℃と今季最低気温となりました。


紅葉が散り始めたな~、と思っていたら、いきなりの冬将軍の到来でした。


今年の冬はどんな冬になるでしょう?





2009年11月1日日曜日

公開講座「秋の東大の森を歩く」



本日の山中湖:最低3℃、最高18℃、快晴。


今日は、富士急リゾートアメニティとの共催で公開講座「秋の東大の森を歩く」が開催されました。


山中湖に別荘を持つ方など、33名が参加されました。


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今日は本当にいい天気で暖かく、気持ちよくい林内を歩くことができました。


おそらく今週末が最後の見ごろの紅葉を愛でながら、ゆっくり歩きました。


紅葉と黄葉の違い、樹木の特徴、演習林の歴史や景観のための森づくりなどを解説しました。


富士演習林は全域が人工林ですが、手の入れ方によって見栄えがまるっきり違うのだということに、驚かれていたようでした。


ひととおり散策を終えてからは山中寮の施設見学をし、寮のダイニングでPICA山中湖の手作りケーキでお茶タイム。


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いよいよ紅葉も終盤です。


週明けはマイナス気温が予想されています。





2009年10月28日水曜日

ヤマハンノキ伐倒



本日の山中湖:最低8℃、最高19℃、晴れ。


今日は暖かい一日でした。


午前中は、台風一過できれいに澄み渡った空が広がりました。


富士演の見所の一つ、景観観測塔からは、新雪と麓の紅葉のコントラストが見事な富士山を眺めることができました。


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願わくば、もう少し後の時間なら。


手前のグイマツの黄葉が輝いて、より美しい光景が見られたことでしょう。


今日は、山中寮に倒れかかる恐れがあるヤマハンノキを伐倒しました。


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絶対に建物のほうに倒れないように、ワイヤーをかけ、チルホールで引きながら倒します。


幹も、枝張りも建物側に大きく傾いていたため、難しい作業でしたが、なんとか無事に伐り倒すことができました。


切り倒したヤマハンノキは葉っぱを付けたまましばらく置き(葉枯らし)、学生実習用のきのこの榾木として用いる予定です。





2009年10月23日金曜日

木々の色づき



本日の山中湖:最低4℃、最高15℃、曇り。


冷え込む朝が続き、この一週間で一気に林内の紅葉が進みました。


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写真は、本日の事務所裏の様子です。


場所は違いますが、先週土曜日の写真と比べていただければ、色合いの違いが分かるかと思います。


去年より1週間ほど早いようです。


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黄色く色づいているのはウリハダカエデ、橙~紅色に色づいているのがツタウルシ。


林内に落ちている赤く色づいたきれいな葉っぱのほとんどはツタウルシです。


要注意!!です。





2009年10月19日月曜日

全学体験ゼミ「キノコに親しむ」



本日の山中湖:最低5℃、最高18℃。快晴。


昨日より、教養課程の全学体験ゼミナール「キノコに親しむ」の富士演習林での現地講義が行われました。


14人の学生が富士演に集結しました。


昨日は、林内できのこ採集。


先週の台風以来、雨が降っておらず林内はカラカラ。


きのこ採集前半はカラマツ・アカマツ林です。


丹念に探すと、ちらほら見つかります。


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帰ってきてみるとそれなりの量。


カラマツ林を代表する菌根性きのこ・ハナイグチやアカマツ林の菌根性きのこ・ヌメリイグチ、クギタケなどが採れました。


後半は寒地性樹種植林地(モミ、トウヒなど)へ行きたかったのですが、ここで雨が降ってきてやむなく室内作業に。


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チェックシートを用いての形態観察や、ファーブルを用いてキノコに潜む虫の観察をしました。


そしてお待ちかねの夕食はみんなの採ったキノコが入った「ほうとう」。


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チャナメツムタケ、ヌメリスギタケモドキ、ハナイグチ、ヌメリイグチ、クギタケが入りました。


本日は、ご近所のキノコ栽培家を訪問しました。


ご自宅の裏で、自家用・贈答用のシイタケとナメコを栽培しておられます。


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ちょうどナメコがたくさん出ておりました。


富士演に戻ってきてからは、昨日行けなかった寒地性植林地へ急ぎ足で散策です。


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(写真提供:後藤晋先生)


昨日とは打って変わっての快晴で、景観観測塔からはきれいに富士山が見えました。


木漏れ日の中で心地よい散策&プチきのこ採りになりました。


締めくくりは、応用キノコ研究所所長の中村友幸さんにお越しいただき、「きのこと人間社会をつなぐ」という講演をお聞かせいただきました。


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医薬的なきのこの利用、地域社会での山ときのこのつながりの創出など手広く研究及び社会貢献活動を行っておられる様子をお聞かせいただきました。


きのこの奥深さとすそ野の広さを改めて感じました。





2009年10月16日金曜日

秋深まる



本日の山中湖:最低5℃、最高17℃、晴れ時々曇り。


台風18が去ってから、山中湖では朝は5℃前後の冷え込みが続いています。


秋が深まってきました。


カラマツの落ち葉もだいぶ目立つようになってきました。


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少し乾燥気味ですが、黄色が鮮やかなヌメリスギタケモドキが生えていました。


ナメコと近縁なきのこです。


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湖畔にも鮮やかな黄色が。


こちらはアキノキリンソウ。


林内の本格的な紅葉まではあと少しです。





2009年10月9日金曜日

台風の爪痕



本日の山中湖:最低9℃、最高17℃。晴れ


今週一週間は、東京からも応援に来てもらって、林内の樹木の胸高直径や樹高を集中的に調べ上げる予定になっていましたが、連日の悪天候に泣かされました。


中でも木曜日に直撃された台風にはお手上げ。


天候の回復した今日は、富士演スタッフのみで調査を行いました。


林内巡視も兼ねて行いましたが、落ち枝の散乱の外は大きな被害は見つかりませんでした。


きのこ(アラゲキクラゲ)による腐朽が進んでいたマユミが一本、幹から折れていました。


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2009年10月4日日曜日

特別ガイド「富士演習林のきのこ」



本日の山中湖:最低16度、最高21度。曇り時々雨


東大職員の方々を対象とした特別ガイド「富士演習林のきのこ」が開催されました。


ところが、時折雨に見舞われるあいにくの空模様。。。


それにもめげず、43人の参加者の皆さんは、元気に林内を歩いてくれました。


午前中はお昼のきのこ鍋に入れる食用きのこにターゲットを絞ってきのこ採り。


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ハナイグチ、シロヌメリイグチ、ナラタケを入れたきのこ鍋を昼食に食べました。


午後は自由採集。いろいろなきのこを観察しながら、きのこ採集をしました。


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雨の中、皆さんお疲れ様でした。





2009年9月9日水曜日

全学体験ゼミ「森林の保健休養機能」



本日の山中湖:最低15℃、最高27℃。曇りのち晴れ


昨日より教養の講義・全学体験ゼミ「森林の保健休養機能」が3泊4日の日程で行われています。


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これは、森林の景観を形作る樹木の構造を観察しているところです。


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湖畔にたたずむ学生たち。


でも、ただたたずんでいるわけではありません。


じっと耳を澄ませてサウンドスケープ(音環境)の記録をとっています。


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森林景観のSD評価実験の様子です。


様々な指標で景観を評価をしながら林内各所をめぐりました。


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トリカブトの花が咲いていました。


すでに枯れてしまったものも多く、今年の花つきは悪いようです。





2009年9月4日金曜日

山中明神例大祭安産まつり



本日の山中湖:最低14℃、最高23℃。曇り。

今日から3日間、富士演事務所のある山中区のお祭り「山中明神例大祭安産祭り」が始まりました。

山中明神こと山中諏訪神社は安産にご利益があるといわれています。

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地区のはずれにある諏訪神社から地区中心部にある御旅所(おたびしょ)に、氏子たちが担ぐ神輿で神様が移動します。

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それを阻止しようと青年団の神輿が邪魔をします。

青年団側の神輿は「ヨイヨイ!ヨイヨイ!ヨイヨイ!」の掛声で小躍りします。

氏子側の神輿は「ヨイサ!ヨイサ!ヨイサ!」という掛声でにじり進んでいきます。

こうして実にじっくりと時間をかけて神様は御旅所に向かいます。

それにしてもユニークなお祭りです。

富士演が立地する地区の歴史の深さを感じる一日でした。




2009年8月26日水曜日

あたらしい東屋の検討会



本日の山中湖:最低14℃、最高24度。曇り。


朝も昼も空気がぐっと冷たくなり、早くも夏の終わりを感じさせます。


本日は午前中にカラマツ試験地の毎木調査を行い、午後には湖畔広場の東屋の更新計画について検討作業を行いました。


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現地検討も行い、新・東屋の方向性が固まりました。


新しい東屋は、林内整備や教育活動、その他目的も果たせる、魅力的なものです。


出来上がりと実際の運用を考えるとわくわくします。


どんなものが出来上がるか、それはお楽しみです。


充実した1日となりました。





2009年8月5日水曜日

ようやく夏らしく?



本日の山中湖:最低17℃、最高27℃。曇り時々晴れ


昨日、今日と2日間、一日中とはいきませんが、山中湖は晴れ間に恵まれました。


やはり太陽が照りつけると、夏らしく感じますね。


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林内ではザリコミ(Ribes maximowiczianum)が赤く熟していました。


ユキノシタ科スグリ属の落葉低木。


西洋で好まれるグズベリーやカシスと同様のスグリの仲間です。


試しに食べてみると、酸味も甘味もあまり強くありませんでした。


おいしそうに見えたんですがねえ。


砂礫地を好むそうで(名前の「ザリ」は砂利のなまったものといいます)、富士演の火山礫土壌に合っているのかもしれませんね。


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ウバユリ(Cardiocrinum cordatum)も咲き始めています。


夏は着実に来ています。





2009年7月27日月曜日

山中寮内藤セミナーハウス開寮



本日の山中湖:最低19℃、最高24℃。曇り時々雨


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山中寮の建て替え工事がしばらく行われていましたが、ついに本日、新・山中寮が開寮となりました。


新しい山中寮は、東大OBで(株)リンナイの内藤氏の寄付により建てられ、「東京大学山中寮内藤セミナーハウス」と名付けられています。


学生同士そして学生と教員が生活を共にし、その交流の中で人材育成されていくような場となるようにという願いが込められているそうです。


演習林の実習でも山中寮を使っていくことになりますが、ぜひそのような教育の場としていければいいですね。


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山中寮と80年歩んできた富士演からは、開寮記念として、昭和9年の富士演習林俯瞰図を寄贈させていただきました。


旧・山中寮の居室を再現したメモリアルルームに掲示される予定です。


これからまた新たな歩みを共に進めて行くことになります。





2009年7月12日日曜日

都留文大実習ふたたび



本日の山中湖:最低15℃、最高24℃。曇り


今週末は先月に引き続き、都留文科大学の実習が行われました。


今回は下草刈りや間伐(昨日)、地元のお年寄りへの聞き取り調査(本日)をやりました。


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若い植林地で、下刈鎌を用いて下草刈りをやりました。


最初はみんな恐る恐るでしたが、だんだんさまになってきました。


中には、下草刈りにはまる学生さんも。


いやー、時間があればもう少し働いてもらいたかった!


下刈り作業中、クロスズメバチに刺された学生さんがいました。


巣の上を踏み歩いてしまったのが原因のようです。


幸い、危険な症状は出ませんでしたが、この時期にはこういう危険が潜んでいることに留意しておきたいものです。


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掘り出されたクロスズメバチの巣。


まだ小さいですが、多数のハチに集中攻撃されなかったのも幸いしたかもしれません。


本日は、89歳になる地元のお年寄りに、山と暮らしの関わりについてお話を伺いました。


炭焼きや草刈り、畑作りのことなど、詳しく教えてもらいました。


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2時間超にわたる聞き取りの結果をもちより、生業暦や地図上にまとめ、考察を行いました。


学生たちは、昔の人の山でのエネルギッシュな働きぶりに感心し、自然条件と人の暮らし方の関わりに強く興味を抱いたようでした。


これで富士演習林での都留文科大学実習の日程は終了となりますが、富士演の林内美化にも貢献してくれた学生のみなさん、大変ご苦労様でした。