2009年7月27日月曜日

山中寮内藤セミナーハウス開寮



本日の山中湖:最低19℃、最高24℃。曇り時々雨


f:id:fujien:20090727114658j:image


山中寮の建て替え工事がしばらく行われていましたが、ついに本日、新・山中寮が開寮となりました。


新しい山中寮は、東大OBで(株)リンナイの内藤氏の寄付により建てられ、「東京大学山中寮内藤セミナーハウス」と名付けられています。


学生同士そして学生と教員が生活を共にし、その交流の中で人材育成されていくような場となるようにという願いが込められているそうです。


演習林の実習でも山中寮を使っていくことになりますが、ぜひそのような教育の場としていければいいですね。


f:id:fujien:20090727133848j:image


山中寮と80年歩んできた富士演からは、開寮記念として、昭和9年の富士演習林俯瞰図を寄贈させていただきました。


旧・山中寮の居室を再現したメモリアルルームに掲示される予定です。


これからまた新たな歩みを共に進めて行くことになります。





2009年7月12日日曜日

都留文大実習ふたたび



本日の山中湖:最低15℃、最高24℃。曇り


今週末は先月に引き続き、都留文科大学の実習が行われました。


今回は下草刈りや間伐(昨日)、地元のお年寄りへの聞き取り調査(本日)をやりました。


f:id:fujien:20090711112315j:image


若い植林地で、下刈鎌を用いて下草刈りをやりました。


最初はみんな恐る恐るでしたが、だんだんさまになってきました。


中には、下草刈りにはまる学生さんも。


いやー、時間があればもう少し働いてもらいたかった!


下刈り作業中、クロスズメバチに刺された学生さんがいました。


巣の上を踏み歩いてしまったのが原因のようです。


幸い、危険な症状は出ませんでしたが、この時期にはこういう危険が潜んでいることに留意しておきたいものです。


f:id:fujien:20090711140427j:image


掘り出されたクロスズメバチの巣。


まだ小さいですが、多数のハチに集中攻撃されなかったのも幸いしたかもしれません。


本日は、89歳になる地元のお年寄りに、山と暮らしの関わりについてお話を伺いました。


炭焼きや草刈り、畑作りのことなど、詳しく教えてもらいました。


f:id:fujien:20090712153413j:image


2時間超にわたる聞き取りの結果をもちより、生業暦や地図上にまとめ、考察を行いました。


学生たちは、昔の人の山でのエネルギッシュな働きぶりに感心し、自然条件と人の暮らし方の関わりに強く興味を抱いたようでした。


これで富士演習林での都留文科大学実習の日程は終了となりますが、富士演の林内美化にも貢献してくれた学生のみなさん、大変ご苦労様でした。





2009年7月10日金曜日

きのこニョキニョキ



本日の山中湖:最低19℃、最高29℃。曇り


梅雨も後半となり、さすがに山中湖でも蒸し暑く感じる日が多くなってきました。


このところは、連日、どんより、じっとりとしていて、時折雨が降り、まさに梅雨らしい空模様です。


このことがキノコにとってはいいのでしょうか。


再び林内の至る所でキノコを見かけるようになりました。


本日見ることができたキノコの一部を紹介します。


f:id:fujien:20090710102017j:image


タマゴタケ。テングタケ科の鮮やかな赤色のきのこ。


テングタケ科は多くの毒菌を含みますが、これは例外的に食用となります。


成長の早いキノコで、おそらく一晩でここまで開いたものと思われます。


f:id:fujien:20090710160148j:image


チチタケ属のきのこ。


発生環境から、シラビソと菌根共生しているものと思われます。


ちょっと傷つけるだけで、傷口から乳液があふれ出してきます。