2010年5月28日金曜日

ブナ試験地等見学



本日の山中湖:最低6℃、最高19℃、晴れ時々曇り


また肌寒さがぶり返した山中湖です。


f:id:fujien:20100528104537j:image


すでにやや散りかけですが、今年のズミもたくさんの


花をつけています。


去年はほとんど実がつきませんでしたが、今年はどうでしょうか。


さて、今日は東邦大学理学部の富士演お得意様の先生と


その学生さんに来ていただき、一緒に林内をめぐりました。


富士演スタッフも新しくなったこともあり、林内のブナ試験地等


で行われている研究について勉強させていただき、非常に有意義


でした。


f:id:fujien:20100528103601j:image


ブナ産地別試験地では、産地による形態の違いが一目瞭然です。


ブナ形態の変異は環境によって決まるのではなく、遺伝によって


決まるのだということが確かめられます。


今後の林内解説のポイントとなりそうです。


f:id:fujien:20100528121802j:image


枝垂れのブナ!?と思ったら、やけに当年枝(今年伸びた枝)の成長が


いいイヌブナでした。


垂れてみえる部分は全て展葉してから延びた部分で、1か月足らず


で50センチほど伸びていたことになります。


あらためて見るとすごいですね。。。


そうそう、この時期の異彩を放つヤツを紹介しましょう。


f:id:fujien:20100528115837j:image


イヌエンジュ(マメ科イヌエンジュ属)です。


この木は展葉が遅く、ようやく今頃開きかけなのですが、新芽が


細かい綿毛に覆われるため白銀色に輝いてきれいです。


木材は床柱などに使われます。





2010年5月17日月曜日

都留文大の実習



本日の山中湖:最低7℃、最高18度、晴れ時々曇り。


15-16日と山中寮に泊まりがけで、


都留文科大学社会学科環境コミュニティ創造専攻の


「地域資源管理・環境保全実習」が行われました。


15日は、遅い春の歩みのおかげで展葉しきっていない


状況に悩まされながらも、樹木の同定に有効なポイントを


学んでもらいました。


f:id:fujien:20100515134555j:image


上の写真は事務所の裏庭で検索表を使っての同定演習です。


やはり、なかなか難しかったようです…。


また、しばらく手入れされていない林内で、柴刈りを体験して


もらいました。


ただ刈るだけでは面白くないので、刈り取った柴で柴垣を


作ってもらいました。


みんな面白がって大張りきり。


f:id:fujien:20100515165504j:image


現実的な利用として組み込むことで森林管理行う手法がある


という感覚を持ってもらえたようです。


16日は、薪割りと薪積み。


f:id:fujien:20100516105645j:image


最初はやはり危なっかしかったですが、徐々にさまになって行きました。


やはり「ハマった」学生も何人か。


実は、前の晩、山中寮で暖炉に薪をくべ、薪のぬくもりを体験して


もらっていました。


そのせいもあってか、今日もやる気満々の都留文の学生さんたち


でした。





2010年5月15日土曜日

豪快です



本日の山中湖:最低気温5℃,最高気温13℃,曇り時々晴れ


あまり気温が上がらない肌寒い一日となりました。


そんな気候の中、


陽ざしがさし込む小さな水たまりで、


ヒガラに出会いました。


f:id:fujien:20100514143050j:image


水浴び方法は、なんとも豪快に、そして念入りに。


f:id:fujien:20100514143051j:image


お手入れに夢中なヒガラがいると思えば、


ノジコは自慢の歌声を披露、


シジュウカラ・メジロ・キビタキは、


ペアで盛んに飛び交い、追いかけっこに夢中でした。


f:id:fujien:20100514141553j:image


足元には、満開のムラサキサギゴケが。


平年より低い気温が続くせいか、


花の季節はゆっくり進んでいます。





2010年5月7日金曜日

初夏到来



本日の山中湖:最低8℃、最高30℃、晴れ


春らしくない寒い4月が過ぎたと思っていたら、一転して


初夏の陽気が続きます。


今日は30℃を超えましたが、山中測候所観測史上初の


5月の真夏日だったそうです。


この陽気で林内の緑は一気に濃くなりました。


f:id:fujien:20100506145055j:image


コハウチワカエデ(カエデ科カエデ属)の展葉です。


芽鱗の赤と新緑の対比が鮮やかです。


f:id:fujien:20100506143122j:image


ツタウルシも芽吹き始めました。


よくかぶれる人の話によると、春が一番かぶれやすいのだとか。


お気をつけて。


f:id:fujien:20100506171116j:image


夏鳥のキビタキも姿を見せ始めました。