2011年9月23日金曜日

湖畔浸水



本日の山中湖:最低11℃、最高17℃、小雨


台風15号は各地に被害をもたらしましたが、山中湖でも各所で


道路が通行止めになっていたりします。


21日の24時間雨量は400ミリ近くあったようで、山中湖の水位はグッと


上がりました。


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湖畔広場を見に行ったら、芝生の大部分に湖水が浸水していました。


なんとも奇妙なことに、樹間をカモが泳いでいきます。


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ちょっとわかりにくいですが、水面の波紋は魚によるものです。


水没した芝生の上をコイが泳いでいたのです。


何とも珍しい光景です。


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また、よく注意してみると、芝生の間から水が湧いているところも


何ヶ所かありました。


期間限定の幻の湧水地ですね。


この一帯の土壌は火山礫で、水がしみこみやすいのですが、こんな風にして


下へ流れてくるのだ、と実感できました。





2011年9月17日土曜日

秋へ



本日の山中湖:最低14℃、最高26℃、晴れ


残暑のニュースが続く毎日ですが、


山中湖では最低気温が10度代、


青々としていた森の色合いが少しずつ変わり始めて、


すっかり秋モードになってきました。


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イカルのさえずりがよく響き渡る今日この頃。


なんとも「ゆるい」そのさえずりに和まされます。


アカゲラは相変わらずケッケッと慌ただしく、


カメラで追いかけるのが大変です。


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体に似合わず大きな声でさえずるのは、ゴジュウカラ。


今日出会ったこの個体は、木の皮を剥いて、


中にいる昆虫を食べることに夢中でした。


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久しぶりにリスにも出会いました。


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まだ夏毛ですね。赤茶色の毛がつやつやしています。


木の実が落ちるようになったからでしょうか、


姿を一瞬しか見れないことが多いのですが、


今日は5分ほど観察できました。





2011年9月13日火曜日

癒しの森勉強会



本日の山中湖:最低14℃、最高27℃、晴れ

 富士癒しの森研究所では、今年から10年計画で地域社会が持続的に保健休養機能が高い森林を作り出していくのに資する取り組み、通称「癒しの森プロジェクト」を進めて行こうとしています。

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 その構想の中では、地域の方々が自主的に燃材や用材を求め、あるいは林内作業自体を楽しむことによって、散策や各種林内活動にとって快適な森林が作られる、ということを想定しています。

そこで、こうした森と関わる可能性のある人々にとって参考となりそうなデータ、つまり森に手を入れれば、どれだけの効率でどれだけのモノが得られて、その過程(作業)でどんな満足が得られて、林内の景観や快適性がどのように変わるのかを現実の森を使って実証することを計画しています。
我々は、この森を今のところ「実証林」と仮に呼んでいるのですが、この設計がなかなか厄介…。

で、関連分野の外部の研究者の方々に来ていただいて、お知恵を借りようと「癒しの森勉強会」を開催しました。

山梨県環境科学研究所、森林総合研究所から計5人の方に来ていただくことができました。

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実際に実証林設定候補地をめぐりながら、林の状態、何が計測できるのかについてディスカッションを行いました。

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たびたび登場しますが、簡便かつ安全な搬出機材としてロープウィンチのデモンストレーションをし、実際にけん引の体験もしてもらいました。

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最後は、青空ディスカッションです。
実証林の設計について、皆さんから忌憚ないご意見をいただき、計画のまだあいまいだった部分や、将来的に問題をきたしそうな部分をあぶりだしてもらうことができました。

これまでは高木層の構成の差にこだわっていたのですが、じっさい大差はなく、施業計画によっては一緒のものとして扱えそうで、その方が、科学的に有効性の高い実証林分が組めるのではないか、ということが見えてきました。

なお、実証林は、我々研究所だけではなく、外部の研究者の方にも研究の場として利用していただきたいと思っています。

興味のある方、あるいはご意見のある方は、
fuji2011アットマークuf.a.u-tokyo.ac.jpへご連絡いただければ幸いです。