2012年12月26日水曜日

落ち葉焚き

本日の山中湖:最高気温2.1度最低気温-9度
富士癒しの森研究所恒例の落ち葉焚きを行いました。
今年は体験学習プログラムの学生さん二名にも参加頂いて、東京のキャンパスの職員やそのご家族も集まっての賑やかな落ち葉焚きでした。
研究所の森林の一部区画だけ、一年に一度落ち葉落ち枝をかき集めて燃やしてしまうことにより、あえて貧栄養の状態にし、林床のすっきりした森林景観を維持する管理を試験的におこなっています。管理作業自体も愉しみにすることを目的として、焼き芋や、焼きカボチャ!などもつくりました(おいしかった)。
最近の小学生は「垣根の垣根の曲がり角〜♪」で有名な童謡「たき火」を学校で習わないようです。確かに身近にたき火を見る機会は失われて久しいですが、なんだか寂しいですね。

2012年12月16日日曜日

全学体験ゼミ「癒しの森を創る(冬)」

この週末は、9月に行われた学生実習・体験ゼミナール「癒しの森を創る(夏)」の冬学期バージョン、「癒しの森を創る(冬)」が行われました。7名の学生さんが冬の富士癒しの森研究所に集まりました。「夏」の学生から引き継いだ森づくりを進めてもらうこととなりました。
このところの寒さを心配したのですが、逆にすっかり暖かい週末となり、冬の研究所を体験するにはちょっと物足りなかったかもしれません。
そして、初日はあいにくの雨…。
事前講義での打ち合わせでは、冬は「まったりできる空間の演出を」というコンセプトを掲げ、森の中に囲炉裏を設ける、という斬新なアイデアが飛び出しましたが、さてさて。
幸か不幸か、この雨で初日は中でできる作業を、ということで、林内に設置するものを具体的に考えてもらい、それぞれ持ち場に分かれて作業が行われました。

作るもののアイデアも、作業分担も、学生さんたちは率先して段取りをつけてくれて、なかなか小気味よく作業が進みます。なんちゃって囲炉裏、というか、無煙炭化器を燃やしてそれを取り囲むテーブル(の枠?)、現地に掲げる看板、キャンドルホルダー、小鳥のエサ台の作成に思い思いに取り組んでいました。

これは、トリマーという工具を使って看板の文字を掘っているところ。工具の扱いにもすぐ慣れてきたようです。夜にはこの看板の色塗りに取り組んでいました。
そして、2日はきれいに晴れ上がり、そして寒すぎず、作業日和となりました。
作業現場では、夏に作った「くつろぎ空間」で火を燃やせるように、燃えちゃいそうな木や落ち葉を除去し、下に砂利・石を設置したうえで無煙炭化器を置き焚火をしました。焚火をするとみるみる除去した枯れ木がなくなります。周りからもどんどん枯れ木を集めてきて、周囲の景観もだいぶすっきりしました。

たっぷり熾火ができたところで、全日に作っておいた囲炉裏テーブルの枠を設置します。
周囲には、立ち枯れ、幹折れしてた太いカラマツを、簡易製材機で太鼓挽きにしてベンチを設置しました。
そして昼食は、熾火を囲んでの炭焼き、蒸し焼き料理を堪能。蒸し焼きでは、焼きりんごが絶妙の焼き加減でした。

看板はこんな感じにセットされました。
鳥のエサ台もこんな感じにできました。
また、消火した後の無煙炭化器の炭は、「くつろぎ空間」へのアクセス路にばらまいてみました。これでより道っぽく見えるようになったと思います。
現場での記念撮影。今回も充実した実習となりました。ご苦労様でした。
さて、次の「夏」の学生はどんなことをやってくれるでしょうね、楽しみです。

2012年12月13日木曜日

体験型公開講座「フットパスde森づくり」実施しました

本日の山中湖:最低-12℃、最高5℃、快晴
今朝は今季一番の冷え込みの山中湖でした。今年はずいぶんと早く来た本格的な冷え込みに驚いています。
今日は、今年のフットパス研修の知見を踏まえての公開講座を実施しました。外での活動が主体の公開講座なので、寒すぎないか心配でしたが、これは杞憂でしたね。
今回は、山中湖村、富士吉田市、都留市から8名の方が参加されました。

簡単にフットパスの基礎知識を解説したあと、さっそく道づくりの現場に向かいました。
森を楽しむためにフットパスを新設する、という想定で作業をおこないました。
まずは参加者の皆さんで、どのように道を通すか話し合ってもらい、道筋が定まったところで、灌木や落ち枝など歩行に邪魔になるものを除去する作業をしてもらいました。

 落ち枝や刈り取った灌木は、チッパーにかけてフットパスに敷くチップを作りました。
太い枝や倒木などを利用して道の境を仕切ってみました。そしてその間へチップを撒いて道は出来上がり。チップはかなり大量に必要ということがわかり、これは今後の考えどころですね。
太い倒木は、簡易製材機を使って、道の途中にベンチを作ってみました。
ちょっとした加工で、道の途中にたまり場が出来ました。まだまだ疲れるほどの長さではありませんが、フットパスの脇にはこういう設備がほしいですね。
30m位ではありますが、2時間ほどで道らしい道をつくることができました。
参加者の皆さんもワイワイ楽しみながらの道づくり体験に満足されたようです。


2012年12月12日水曜日

冬の鳥たち

本日の山中湖:最低-10℃、最高4℃、晴れ
木々の葉が落ち、すっかり見通しの良くなった富士癒しの森研究所の林内。
場所によっては真っ白な富士山が木々越しに見えます。
 
生き物たちの姿も見つけやすくなりました。

今朝ちょうど出会った冬鳥を紹介します。
こちらはシロハラです。
















ツグミと同じくらいの大きさですが、ご覧の通り、
とても地味で目立ちません。

ひょっこりと現れた、ジョウビタキのオス。
オレンジ、グレー、ブラックのコントラストが素敵ですね。



 


























年中会うことができるシジュウカラは、冬の装いでコロコロです。
集団で食べ物探しに夢中でしたが、
この個体は何かの実をちょうどくわえていました。

湖でも冬の水鳥たちに出会えます。
数日前の朝、ホシハジロ、オオバン、ハジロカイツブリを撮影しました。
ひっきりなしに潜るので、見ていて飽きません。












湖越しの富士山もどんどん白くなってきました。
寒さが深まるほど、風景は幻想的になっていきます。
今後の冬の鳥たちとの出会いも楽しみです。

2012年12月10日月曜日

クリスマスツリー用モミの木搬送

富士癒しの森産のクリスマスツリー用モミの木を東京まで搬送し、農学部3号館、東大附属病院、コミュニティーセンターにそれぞれ設置しました。
台木に立てられたモミの木を笑顔で眺める担当職員の方たち。飾り付けのイメージに話が盛り上がっていました。
#christmastree

2012年12月7日金曜日

新たな仲間入り

本日の山中湖:最低‐8℃、最高7℃、晴れ

山中湖はだいぶ冷え込むようになってきました。
もうすっかり真冬モードですね。
さて、今日は、研究所に新しい仲間が増えました。
運送会社の小型クレーン付きのトラックで運ばれてきたモノの正体は…
エンジン式の薪割り機です。
さっそく試運転しましたが、力の強さには感服しました。写真のように太い枝の付け根(節)でも、いとも簡単にバリバリ割ってくれます。
写真は丸太を持ち上げて横向きに割っていますが、太くて重い丸太などは、地面近くで縦向きにして割ることもできます。

最近、出番の多い騒音計ですが、今回も測ってみました。
薪割り作業者の耳の近くの最大値は96デシベル。騒々しい工場内と同じような騒音環境だということがわかりました。
普通には会話はできないので、複数人で作業する場合の安全上の確認を今後していけばよいかと思います。
自作のエンジンマフラーを付けてみては、というような話も上がりました。
この機械の魅力は、車でけん引して現場まで持っていけること。
今後、公開講座等で活躍してもらう予定です。

2012年12月6日木曜日

クリスマスツリーの伐倒

 癒しの森研究所内の森林からクリスマスツリーにちょうど良い木を選んで5本伐倒しました。12月10日に東京のキャンパス(附属病院、コミュニケーションセンター、農学部)に運びます。それぞれの場所で、年末のキャンパスを彩り、職員や大学を訪問された方々、病院に入院されている患者さんなどに、癒しを提供できればと願っています。
#christmastree



2012年11月28日水曜日

冬景色

本日の山中湖:最低‐5℃、最高10℃、曇りのち晴れ
冷え込みも厳しくなり、今朝は小雪も舞った山中湖です。
葉っぱは落ちきり、すっかり冬の装いです。
ところどころ、木々には鮮やかな緑と赤意味が見えます。
寄ってみると、
このように、赤い実がたわわについています。
以前紹介したマユミと同じくニシキギ科の植物で、ツルマサキという常緑のつる性の木です。
そのままクリスマスリースに使えそうですね。

2012年11月8日木曜日

体験型公開講座「フットパスde森づくり」

当研究所林内での作業体験を交えた公開講座を企画しましたのでお知らせします。
NEW!! 詳細な時間等が決まりました。

体験型公開講座「フットパスde森づくり」

地域の自然や文化にじっくり触れ合おうというスローツーリズムへの関心が高まり、そのための基盤としてフットパスが注目を集めています。富士癒しの森研究所でも、森を楽しむための有効な手段としてフットパスの開設と整備を研究課題としています。
今回の公開講座では、フットパスが秘めるの可能性について説明し、森の中や脇にフットパスをつくる想定で、不要な木を伐採するなどの環境整備作業を体験します。また、その木材を利用してベンチなどフットパスの附属設備を作成することも予定しています。最後には、焚き火を利用した昼食をとり、意見交換を行います。(また、オプションとして午後には、希望者への薪割り講習を予定しています。)

日時:12月13日、9:00集合、13:00解散
場所:富士癒しの森研究所事務所にて集合・解散
定員:10名程度
持ち物等:汚れてもよい服装(温かくしてお越しください)、おにぎり等(温かい汁物を提供します)
参加申し込み・問い合せ先:メールあるいは電話0555-62-0012

2012年11月7日水曜日

製材機の検討会

本日の山中湖:最低1℃、最高14℃、快晴
当研究所では、森林整備で出る木材を有効利用するために製材機の導入を検討しています。
そこで、すでに導入されていて取扱いに詳しい東京農業大学演習林の技術職員の方をお招きして、製材機の検討会を行いました。おなじく製材機の導入を検討している田無演習林のスタッフ2名も駆けつけました。
軽トラに載せて、タイプの異なる製材機を2台、持ってきていただきました。持ち運びしやすく、伐採現場で製材するのが理想なので、こういう状態を見ると、期待が膨らみます。
まずは、しっかりタイプの製材機を組み立てます。
下の段が原木を載せる台、上がチェーンソーを滑らすレールです。
2m以上4mくらいまでの材が挽ける、本格仕様な割には軽量なのですが、いちいち組み立てるとなると、ちょっと億劫な印象でした。
いよいよ、製材デモンストレーション。2.2m位のカラマツを原木に選びました。
原木台に原木を載せて高さを調整し、チェーンソーにレール取付用のアタッチメントをつけて、レール上をゆっくり滑らせて、材を挽きます。
チェーンソーは90ccほどの大きなエンジンを積んでいるので、音の大きさに驚きました。
作業者の耳の付近で騒音も計測しましたが、最高で120デシベル近い値が出ていました。
まずは角材を切り出し、そのあと角材からも厚みを変えて板も挽いてみました。本格的な出来栄えに感動しました。
次はもう一方のタイプの製材機。こちらの方はうんと簡易で、製材機というよりは、チェーンソーのアタッチメントといったほうが良さそうな感じです。

先ほどの大きなチェーンソーにアルミの枠のようなものをはめます。
たったこれだけ。
デモンストレーションの原木にはアカマツの曲がった木を選びました。

こちらのタイプの一番の特徴は、曲がった木も挽けること。2mに満たない短いものでも挽けるのも、お手軽感があり、いいところです。
曲りを利用して、自然なデザインのベンチなどを作ると楽しそうです。

2012年10月31日水曜日

たわわな赤い実

本日の山中湖:最低2℃、最高13℃、晴れ時々曇り
このところ一気に色づきが進んだ林内、今週末ぐらいに紅葉のピークを迎えそうです。
その中でもひときわ目を引く木があります。
赤いのは、葉ではなく、実です。それにしても、こんなにたわわに実が付くとはすごいですね。
近づいてみると、こんな感じです。
これは、マユミ(Euonymus sieboldianus)です。漢字では「真弓」、かつて材は弓に使われたようです。
白く柔らかな材で、こけしの材料にも使われたといいます。
マユミなどニシキギ科の植物の樹皮は、シカが好むようで、冬にはしばしば樹皮が食い剥がされてしまいます。この木もこの冬を乗り切ってくれればいいのですが。
林内には他にもニシキギ科の植物として、コマユミ、ツリバナ、ツルマサキ、ツルウメモドキがありますが、どれも同じような赤い美しい実をつけます。

2012年10月13日土曜日

特別ガイド「キノコに親しむ」2012

本日の山中湖:最低4℃、最高19℃、快晴
毎年恒例となった東大教職員向けの特別ガイド「キノコに親しむ」が今年も開催されました。天気に恵まれ、皆さん意気揚々と森の中へキノコ探しに入り込んでいきます。
今年はキノコの出始めが遅れていましたが、先週末から続々と顔を出し始めました。あちこちでキノコが見つかり、あそこにも、ここにも、と歓声が上がります。ただ、あと3日早ければ…、という感じでちょっと古くなったキノコが多かったです。
キノコを食べる場合、注意しなければならないのが、毒キノコの存在と、古いキノコによる中毒です。お昼には採ったキノコでキノコ鍋をするので、念には念を、ということでなるべく若いものを選んで採っていきます。
午後は3つの組に分かれて、キノコ観察・採集。それぞれ違う樹種のある環境を歩いているので、採集されるキノコにも森の違いがみられて面白かったです。モミの仲間に生えるウスタケ、アカマツに生えるクギタケやハツタケは、それぞれの班が歩いた森林の特性をよく表していました。
今回はみんなそろって山中寮の前で記念撮影。これを機にキノコに親しんでいただければいいですね。



2012年10月12日金曜日

フットパスの研修旅行

10月9日から11日の3日間、富士癒しの森研究所の全スタッフで北海道へフットパスの研修旅行に行ってきました。
「フットパス」とは、ごく単純に言えば「歩くための道」ですが、歩くことを楽しむための道でもあります。歩くことを楽しもう、とアイデアと労力を持ち寄り、日本各地で地域住民主体のフットパスづくりが広がり始めています。「癒しの森プロジェクト」でもフットパスは、森林を楽しむ重要な要素として、そしてフットパスを創る・維持する作業自体も楽しめる活動として、着目しています。
山梨県でも多く設定されてきていますが、今回は先進地であり、地域に十分浸透し始めている北海道に出かけてきました。
最初に訪れたのは、北海道大学の苫小牧研究林。市民が親しめる森林として整備されてきたことで知られており、我々が訪れたときも、多くの市民の方々が思い思いに散策を楽しまれていました。
我々も全く予想していなかったサプライズで、この整備を進めてこられた元林長に偶然にもお会いすることができ、整備方針や経緯などをお聞きすることができました。(詳しく知りたい方はこの本がお薦めです。)
次に訪れたのは、苫小牧東部工業団地。団地の大部分が緑地のまま維持されることになっており、そこで近年、市民による森づくり、フットパスづくりが行われ始めています。
地域住民らでNPO法人が結成されており、薪ストーブの薪を作りがてら森の見通しを良くし、フットパスを開設する、という取り組みが行われています。
森林療法を取り入れている地元の精神科医の方と意見交換する機会もアレンジしていただいたのですが、印象的だったのが、森の中で活動することは、体の生理的を改善するだけでなく、人の社会性、コミュニケーション能力を高める、ということでした。そして治療を要する人にとってだけでなく、普通の人にとって意義のある、「プライマリー・ケア」として位置づけられるということでした。身体的にも精神的にも豊かな状態を保つ、そのための日々の営みとして森との付き合いがあり、そのためのインフラとしてフットパスは重要な要素なのかもしれない、と考えさせられました。
また、人によって何を楽しみと感じるかも千差万別であるというのも興味深い点でした。
ここで作られてきたフットパスは、林床のササを刈り払っただけの簡単なものです。道を開いた後は年に数回、刈り払い機でメンテナンスをするそうですが、林業関連に携わるものとしては「夏の下刈り」はもっとも嫌がられる仕事の定番ですが、これも好き好んでやられる方がいらっしゃるんだそうです。そうなると、維持管理も煩雑どころか、一つの魅力となりうるということです。
ここでは、この2,3年で数キロの道を開き、維持しているということで、ボランティアの作業量・内容でやれることの可能性を知りました。
2日目は平取町の「けもの道フットパス」を視察しました。「けもの道フットパス」って何だろう、と思っていましたが、無数に走るけもの道をつないでフットパスのルートを設置したので、このように読んでいるそうです。もちろん、まだまだ「けもの道」としても使われていて、ところどころに新鮮なシカの足跡を見ることができました。
無理やりルートを決めても、心地よく歩けなければ、だれも歩かなくなったり、横道が作らてしまったりするもののようですが、ここの場合、獣たちが作ってきた、いわば実績のあるルートをそのままフットパスとして活用しているのがユニークですね。
この日の午後は、上富良野町を訪れて、この町のフットパスの仕掛け人の方と一緒に農道を活用したフットパスを視察しました。農地の合間を縫う部分が多く、見通しのよさと解放感が特徴的でした。それにしても十勝連峰の山並みは絶景でした。
これまで見てきたフットパスは、複数の土地所有にまたがらない形で作られていましたが、ここの場合は、いくつもの私有地、町有地をとおってルート設定されていて、それぞれの土地所有者に交渉する過程の話をうかがうことができたのも収穫でした。そして、フットパスができたことにより、町民の自意識が変わってきた、町民からも感謝されてきている、というお話が印象的でした。
フットパスにとって最大の課題はトイレ、ということで、最終日は旭川にあるバイオトイレのメーカーさんを訪問しました。仕組みとしては、おがくずなどの木クズを使い、加温・攪拌しながら不要な水分の蒸発、排泄物の分解をするというシンプルなものでした。
お話をうかがうと、そもそも「水で流す」と真逆の、「いかに水分を除くか」という発想に基づいているため、自然の中のトイレということもさることながら、都市の下水問題、災害時のトイレ問題に解決に貢献しうるものだということで、もっと社会全体でこういうタイプのトイレについて、認識が深まる必要があると考えさせられました。
また、木クズはチェーンソー屑やチップなどでも良い、むしろオガクズより良いのでは、ということで、森林整備とうまくつなげられる可能性も感じました。

足早の視察旅行でしたが、非常に中身が濃く、充実した3日間でした。
富士癒しの森研究所では、初冬を目途に、フットパスを題材としたワークショップを開催することを予定しています。詳しいことが決まり次第、アナウンスいたします。

2012年10月3日水曜日

ストーブ火入れ

本日の山中湖:最低14℃、最高17℃、曇り
いよいよ待ちに待ったストーブの火入れが行われました。ひんやりとしたストーブ日和に火入れ式を行えたことは、何とも幸先がいいです。
まずは、火の神様におごそかに(?)火の回りの安全を祈ります。
薪・ペレット兼用ストーブですが、最初はペレットでの火入れとしました。初めての火入れはなかなかコツがつかめていなくてちょっと手こずりました(汗)。

それでも、なんとか安定した燃焼に移行。輝く炎に見入ってしまいます。
ひととおりペレットが燃えきったあとは、薪でも火入れをしてみました。こちらは普通の日を焚く要領ですので、難なく燃やすことができました。
やかんのお湯も湧き、初めてのストーブ沸かしのお湯でお茶を楽しむこともできました。
もう少し寒くなったら本格運用し、教育展示施設として公開していく予定です。

2012年9月30日日曜日

第5回アジア演習林コンソーシウム・シンポジウム

9月26日から30日にかけて、富士癒しの森研究所を会場に、演習林を持つ、あるいは林学教育を行っているアジアの主要な大学の集まり(アジア演習林コンソーシアム)のシンポジウムが行われました。
韓国、台湾、タイ、インドネシア、マレーシアからの教員、技術職員、学生が一堂に会して、また共同開催者である山梨県環境科学研究所の方々と、研究交流が行われました。
各国の演習林を使った研究や教育の取り組みや学生による研究が紹介され、活発に意見交換が行われました。
懇親会も盛大に行われ、親交を深めました。今後のさらなる研究交流が楽しみです。

2012年9月25日火曜日

薪ペレット兼用ストーブの火入れ式やります

先月導入された、薪・ペレット兼用ストーブの火入れ式を下記の要領で行いますので、見学希望の方は、当日、事務所までお越しいただければ幸いです。

日時:2012年10月3日(水)、9:00~(30分~1時間程度)
場所:富士癒しの森研究所事務所

火入れ式ではペレットによる燃焼を実演する予定です。

2012年9月13日木曜日

全学体験ゼミナール「癒しの森を創る(夏)」

本日の山中湖:最低12.9℃、最高28.6℃、晴れ
11日から2泊3日の日程で、今年度から新たに開講した、東大教養学部講義・全学体験ゼミナール「癒しの森を創る(夏)」の現地実習が行われました。
駒場キャンパスでの3回の事前講義を経て、大人がゆっくりくつろげる空間と子供が遊べる空間を創るというコンセプトをひっさげ、集大成に臨みます。
森づくり、といってもこれまでは東京のキャンパスでの講義だけだったので、具体的なイメージを持ってもらうために、一通り林内を見学した後、今回取り組む作業を話し合ってもらいます。温泉、滝???などと突拍子もない案が飛び出し、外野は不安に駆られてしまいましたが、最終的にはそれなりに現実的なプランに落ち着き、初日は、対象地に行って第2日目以降の作業の準備を整えました。2日目は、大人のくつろぎ空間として、小径木を取り除き、シートでの屋根かけをします。
根っこ堀までして整地に余念がありません。
昼食はさっそく屋根の下で摂ることにしました。わきにはハンモックも設置。おなか一杯になったらお昼寝もできます。
午後は、子供が遊べるようなアイテム作りです。
元から枝分かれした大きなアカマツの木には、半割にした薪にロープを通して、木登り用の縄梯子をかけました。
木登り用のアカマツの太い枯れ枝を切り落としたのを利用して、ブランコも作りました。
2日目は、この辺で薄暗くなってきて作業終了。森の中の作業は、この時期となると、頑張っても4時ころまでですね。
3日目は、仕上げの作業で、くつろぎ空間の目隠しとなる柵と、アプローチの道を整備しました。
伐採した低木類をアーチ状に編みこんで、おしゃれ感を演出していました。
アプローチ道から垣間見る2012年夏の癒し森です。ひときわ明るい木漏れ日の中に癒しの空間が浮かび上がります。

学生さんにはまだまだやりたい計画はありましたが、これで今回は一応の完成。この場所は、この先も学生実習で癒しの空間としてさらにグレードアップしていってもらう予定です。学生さんには、次学期以降の受講生に向けたメッセージも残していってもらいました。
思い出に記念撮影もパチリ。ご苦労様でした。