2012年2月28日火曜日

薪ストーブ設置

本日の山中湖:最低-8℃、最高3℃、晴れ
昨年できた作事場に、遅ればせながら薪ストーブを設置することになりました。
いわゆる時計型薪ストーブといわれる、もっとも廉価なものです。熱しやすく(冷めやすい)という特徴がありますが、こういう作業場にはむしろ適しています。
薪ストーブの命ともいわれる煙突、しっかり固定してもらいました。
一日足らずで無事に設置が完了。

火の周りの安全を願って「火入れ式」をしました。
これで、林内で処理された木が有効に利用され、湯水のごとく使ってしまっていた灯油の消費量も減ってくれることと思います。

2012年2月20日月曜日

荒山林業さん来所

本日の山中湖:最低-14℃、最高4℃、晴れ
昨日・本日と、長野県大町市で林業を経営されている荒山林業ご一行さんが来所されました。
荒山林業さんは、木材生産をしながら美しい森づくりをされていることで知られ、我々スタッフ一同、昨年の10月に研修訪問先としてお世話になっています。
今回は、富士癒しの森研究所の森の様子を見たい、森づくりの話を一緒にしたいということで訪問していただきました。
初日は、研究所の林内をひととおりご案内。長年、森と向き合ってこられた荒山さんの目はさすがに鋭く、広葉樹材としての価値や、カラマツ中腐れの問題を指摘され、勉強になりました。
カラマツの中腐れは、周辺地域全体の森づくりにも大きく関わる話なので、後日、もう少し掘り下げて調べてみたいと思います。

今月半ばの強風で生じた中腐れが原因とみられる幹折れ害。

湖畔の東屋には、荒山さんも強く興味を示され、似たような発想で東屋づくりに取り組んでみたい、とおっしゃられていました。どんなものを作られるか、興味津々です。

2日目は、スタッフ全員と事務所周りを歩きながら、情報・意見交換。荒山林業さんとこの研究所の共通の課題として、
  1. 抜き伐りを基本とする施業をする際、どのように更新をはかるのか
  2. 外部者に対してどのように森を開き、または入林を制限していくのか
というようなことがあることが確認されました。
今後とも、連携を持ちながら、ともに森づくりについて考えていきたいです。

2012年2月4日土曜日

冬の散歩みち2012

本日の山中湖:最低-17℃、最高4℃、快晴
東大の教職員を対象とした冬の特別ガイドも今年で4回目となりました。
思えば、最初の年は、2月の観測記録を更新する暖かすぎる日で、次の年は45年ぶりの雨氷に見舞われるなど、何か極端なことが起こる冬の特別ガイドでしたが、ことしはもっとも「まともな(?)」冬の一日となりました。
今回は、各部局から14人の方が参加されました。
すっきりと晴れ渡った空のもと、白銀の森の中をゆきます。
皆さん気持ちよさそうです。
おもしろい形の実がついていますね。コクサギというミカン科の木です。「臭木」というほど嫌なにおいはしませんが、独特の強いにおいがあります。
色彩の落ちついた冬の森を歩きながら、こうした木のにおいや冬芽の造形などを観察しながらの散策となりました。
今回はあまり動物の足跡は多くなかったのですが、ネズミの新鮮な足跡を見ることができたのはうれしかったですね。
お昼には、恒例となった、林内産のクルミで作ったクルミだれで、餅を賞味していただきました。
スノーシュー・かんじき体験も「歩きやすい」「おもしろい」と皆さんに好評でした。
湖畔では、富士山をバックに集合写真をパチリ。

最後に、参加者の皆さんに簡単なアンケート調査に協力していただきました。季節によって森の感じ方にどのような違いがあるのか、参加者の属性にどのような違いがあるのか、など今後データを蓄積しながら検討していくの楽しみです。