2012年9月5日水曜日

高校生と薪棚作り

本日の山中湖:最低17℃、最高28℃、晴れ時々曇り
当研究所で行われる県立富士北稜高校の実習の4回目は、7月の3回目にやった間伐木を使ったモノ作りです。
小径の間伐材を使った、単純な構造の工作物については、以前から課題としていろいろ考えてましたが、その一つに薪棚があり、模型なんかも作ってました。
それを今回の課題作品として取り組んでもらいました。
今回も大工さんに来てもらって段取りや現場仕事ならではのノウハウを教えてもらいながら、完成に挑みます。
今回は生徒の中から「棟梁」を決め、棟梁の指示のもとにみんな動きます。
7月に間伐した際にもだいぶ樹皮を向いてもらっていたのですが、足りない分をまた剥いてもらったり、材を寸法に切り添えてもらったり、めいめいに組み立てまでの準備を進めます。

皮むきを使って樹皮を剥きます。ナタのほうがいい!、とナタを使い始める生徒さんも。
安全指導をしてもらってから、電動工具もバンバン使います。すぐ恰好がサマになります。さすが
建築系の生徒さん。

午前中には部材の用意ができて、午後にはさっそく組み立てに入ります。木と木をドリルで穴を通し、ボルトとナットで固定していきますが、座金の入る位置はのみを使ってちょっと彫り込みます。ちょっと大工の技も体験します。
 
現場でいかにてっとり早く直角に組んでいくか、大工さんのノウハウも教わりながら、組み立てしていきます。

基本の構造が組みあがったら、屋根材を固定していきます。屋根に使ったのは、近くの製材所に分けてもらった、ヒノキの背板。捨てられる運命にあるものですが、これは屋根に面白そう、と使用。皮がついているので、なんちゃって「檜皮葺き(ひわだぶき。ヒノキの皮を重ねて葺く屋根で、神社などでよく見られます。)」、のつもりです。
古くなったらはずして燃料として使い、また張り替えていけばよい、という発想です。
そして、いよいよ完成!おかげさまで、がっしりと頑丈で、見栄えもよいものができました。
ナマの素材に触れ、通常は捨てられてしまうものを使い、シンプルに、そして工夫して、楽しく作る、が実践できたのではないかと思います。



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