2012年12月16日日曜日

全学体験ゼミ「癒しの森を創る(冬)」

この週末は、9月に行われた学生実習・体験ゼミナール「癒しの森を創る(夏)」の冬学期バージョン、「癒しの森を創る(冬)」が行われました。7名の学生さんが冬の富士癒しの森研究所に集まりました。「夏」の学生から引き継いだ森づくりを進めてもらうこととなりました。
このところの寒さを心配したのですが、逆にすっかり暖かい週末となり、冬の研究所を体験するにはちょっと物足りなかったかもしれません。
そして、初日はあいにくの雨…。
事前講義での打ち合わせでは、冬は「まったりできる空間の演出を」というコンセプトを掲げ、森の中に囲炉裏を設ける、という斬新なアイデアが飛び出しましたが、さてさて。
幸か不幸か、この雨で初日は中でできる作業を、ということで、林内に設置するものを具体的に考えてもらい、それぞれ持ち場に分かれて作業が行われました。

作るもののアイデアも、作業分担も、学生さんたちは率先して段取りをつけてくれて、なかなか小気味よく作業が進みます。なんちゃって囲炉裏、というか、無煙炭化器を燃やしてそれを取り囲むテーブル(の枠?)、現地に掲げる看板、キャンドルホルダー、小鳥のエサ台の作成に思い思いに取り組んでいました。

これは、トリマーという工具を使って看板の文字を掘っているところ。工具の扱いにもすぐ慣れてきたようです。夜にはこの看板の色塗りに取り組んでいました。
そして、2日はきれいに晴れ上がり、そして寒すぎず、作業日和となりました。
作業現場では、夏に作った「くつろぎ空間」で火を燃やせるように、燃えちゃいそうな木や落ち葉を除去し、下に砂利・石を設置したうえで無煙炭化器を置き焚火をしました。焚火をするとみるみる除去した枯れ木がなくなります。周りからもどんどん枯れ木を集めてきて、周囲の景観もだいぶすっきりしました。

たっぷり熾火ができたところで、全日に作っておいた囲炉裏テーブルの枠を設置します。
周囲には、立ち枯れ、幹折れしてた太いカラマツを、簡易製材機で太鼓挽きにしてベンチを設置しました。
そして昼食は、熾火を囲んでの炭焼き、蒸し焼き料理を堪能。蒸し焼きでは、焼きりんごが絶妙の焼き加減でした。

看板はこんな感じにセットされました。
鳥のエサ台もこんな感じにできました。
また、消火した後の無煙炭化器の炭は、「くつろぎ空間」へのアクセス路にばらまいてみました。これでより道っぽく見えるようになったと思います。
現場での記念撮影。今回も充実した実習となりました。ご苦労様でした。
さて、次の「夏」の学生はどんなことをやってくれるでしょうね、楽しみです。

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