2013年5月27日月曜日

実証林での整理伐開始

本日の山中湖:最低10℃、最高22℃、曇り
今年度から本格的に動き出す「実証林」の試みですが、今週は、ほかの演習林からも応援スタッフに来てもらって、実証林3区間の状態をおよそ揃えるための「整理伐」を実施します。
本日はまず、伐採対象の木を全員で一本一本見て回り、どちらの方向に倒すべきか、どの木から切っていくべきか、など段取りを検討して歩きました。
いっぽうでは、成長の具合を解析する研究のために、伐採対象の木から、「成長錐」という道具を使ってのコアサンプル採取も行われていました。
こんなふうに、棒状にサンプルがとれるんですね(↓)。このサンプルから年輪幅を読み取って、木の成長の様子を研究するんだそうです。どんなデータが出てくるのか楽しみです。

2013年5月7日火曜日

実証林での予備実験スタート

本日の山中湖:最低3℃、最高17℃、快晴
ゴールデンウィークが終わり、山中湖の木々はいよいよ青くなってきました。
広葉樹はまだまだ葉っぱが開ききらないものが多いですが、カラマツはすっかり鮮やかな新緑となっています。
足元ではフデリンドウが咲き始めていました。
本日から、実証林の本格運用を前に、森林景観が人の身心にどのような影響を与えるのかを調べるための予備実験に突入しました。来週頭にかけて、計4日間をかけて実験を行います。
どんな実験かというと、、、
実証林内の景観を見渡せるところに各種機材を持ち込んで、被験者の血圧や唾液アミラーゼなどの生理指標を計測します。
温度と湿度から快適指数を割り出してくれるアメニティーメーター、それから、騒音計で音環境もモニタリングします。
被験者は、シートで視界を遮った状態(対照)と森林景観が眼前に広がる状態で、それぞれリラックスして座った前後で、心理状態や景観の評価をたずねるアンケートに回答してもらいました。

今回は、3区ある実証林の状態をそろえるための整理伐の前の予備実験で、このデータと比較する伐採が済んだあとの予備実験は10月に予定しています。
実証林では、今年度、来年度に本格的に林相を操作する予定となっています。今回のような計測実験のほかにも、景観記録や樹木成長など定期的に記録をとっていきます。実証林を用いた研究に興味のある方は、ぜひ、富士癒しの森研究所までお声掛けいただければ幸いです。