2014年1月15日水曜日

マッピング勉強会はじめの一歩

本日の山中湖:最低-5℃、最高0℃、曇り
11月のフットパス公開講座、12月のマッピングパーティをうけて、ぜひ自分たちでマッピングする技術を身に着けたいという動きになり、地元の方々と勉強会をしていくことになりました。
本日はその第1回ということで、研究所の事務所で初めての勉強会が行われました。

予想を超えて、8名もの地元の方が集まり、事務所はすし詰め状態でした(汗)。今日はアカウントを取得することから始まり、試行錯誤で地図の編集の仕方を探っていきました。お互い素人同士なので、なかなか遅い歩みですが、その分和気あいあいと情報交換しながら一歩を踏み出せたと思います。

【募集終了】ブナ産地別試験地廃止に伴う研究募集

本件は募集を終了しました。
<趣旨>
富士癒しの森研究所事務所脇には、産地別に日本各地のブナを植栽した試験地がありますが、ブナが成長し結実する恐れが出てきたため、遺伝子撹乱防止の観点から、2014年度中に廃止(伐採して更地に)することになりました。廃止の際にはなるべく多くの科学的研究に資するため、本試験地植栽のブナについて、破壊的なサンプリング方法も含め、データを得たいという方の研究を広く受け付けます。
<試験地の概要>
本試験地の概要は以下の通りです。
  • 設置年:1991年
  • 産地:北海道~京都府の9産地
  • 植栽本数:165本
  • 現存本数:105本(2011年現在)
  • 試験地における樹木位置は下図のようなイメージ(クリックすると大きく表示されます)
<研究提案の受付>
本試験地のブナについての調査を希望される方は、以下の要領にしたがって、ご連絡ください。
  • 連絡方法:メールのみとさせていただきます。fujiアットマークuf.a.u-tokyo.ac.jp
  • 連絡内容:①代表者の所属・氏名・連絡先、②希望する調査内容(方法が破壊的なものか非破壊的なものか、時期について明示をお願いします)
  • 期限:2014年3月31日
なお、破壊的なサンプリング方法に関しては、お互いに競合するような案をいただいた場合は、富士癒しの森研究所において調整、場合によってはお断りさせていただく場合があります。あらかじめご了承ください。

2014年1月14日火曜日

くるみの準備

本日の山中湖:最低‐8℃,最高1℃,晴れのち曇り
三連休明けの事務所室内温度計は1℃!
部屋が温まるまでの間、薪ストーブの前を陣取り、
林内で採れたくるみを割りました。

2月初旬に開催予定の職員向け特別ガイド準備の一つで、
参加者の皆さんに振る舞う「くるみ餅」に使います。

150個位は割ったでしょうか、あとは二人がかりで中身をほじくり出すのに数時間。
殻の破片が入ってしまうので神経を使う地道な作業なのです。
ここまで処理できれば後は前日に擂るだけ(これがまた体力・時間が必要です)。

そして今日は非常に珍しいことがありました。
なんと事務所脇の垣根に「モズのはやにえ」を発見。

羽がたくさん落ちていたので分かったのですが、
一羽のシジュウカラが垣根の内側の枝に引っ掛けられており、
その状態はとても新しい物でした。

16時ごろ、主が現れました。
私が見ていたので、食べることをすぐにやめて、
その捕らえたシジュウカラをくわえて飛び去って行きました。
小柄でありながら、捕食者としての力強さを目の当たりにした瞬間でした。

2014年1月9日木曜日

選木方法の試行

本日の山中湖:最低1℃、最高6℃、曇一時みぞれ
今年もよろしくお願いします。
昨日~昨夜は雨でしたが、気温が低かった分、年末に降った雪の融け方はさほどでもありませんでした。
今日は、かねてから課題だった「癒しの森づくりのためには、どんな仕立て方が適当なのか=どのように間伐したらいいのか」という問題に取り組むために、統一基準にもとづいて間伐候補木を選ぶ実験をしてみました。
あらかじめ選木の際の判断基準となるチェックリストは、大別して「1.林内の安全性の確保」「2.景観美の増進」「3.森林への親しみ方の多様性の維持」の観点から、除去すべき木・残存させる木についてリストアップしておきました。
今日は実証林で、3人の職員が同一チェックリストにも続きつつ各自の判断で、間伐すべき木を選木していきました。ぱっとみたところ、3人の考えが一致した木も多いですが、判断の分かれた木もかなり多かったです。検証はこれからですが、人による選び方の違い(特に専門家と非・専門家)、再現性(同じ人が何度やっても同じ結果になるか)、チェックリストの妥当性などを考えて生きたいと思います。
冬を代表するキノコ、エノキタケに出会いました。こうした出会いも、森に入る楽しみの一つですね。