2014年8月29日金曜日

都留文科大学の実習

本日の山中湖:最低15℃、最高21℃、曇り
今週は26日から29日まで、3泊4日の日程で都留文科大学の実習が行われました。
参加学生は4人、自炊宿舎に泊まり、炊事も自分たちでやりながらの実習となりました。
ところがちょっとしたハプニングで、自炊宿舎の壁に穴をあけて壁の中にキイロスズメバチが巣を作ってしまい、急きょ業者さんに来てもらって、巣を駆除してもらいました。
実習では、まずは樹木の同定演習。植物の体のつくりに注目して、検索表を使いながら、科・種を絞り込んでいきます。
8月にもかかわず、雨勝ちの天気。気温も低く、すっかり秋のようで、キノコがあちこちに。
植物観察の合間に鮮やかなタマゴタケも収穫でき、自炊で食べてもらいました。

恒例の薪割り・薪積みもやってもらいました。
ほか、草地の観察と下草刈り、猟師さんへの聞き取り調査など、多くの実習メニューをこなしてもらい、最後は打ち上げを兼ねて森のメニューを作って昼食。
薪でご飯を炊き、猟師さんに頂いたシカ肉でローストディアと味噌漬け焼き、林内で採ったサンショウで作った山椒味噌をつけて焼いたニジマス、ガスの火を使わずに薪と炭だけでおいしく作り上げることができました。

2014年8月22日金曜日

国際鳥類学会議のエクスカーション

本日の山中湖:最低19℃、最高31℃、晴れ
4年に一度開かれるという国際鳥類学会議のエクスカーション一行が、午前と午後に分かれて来訪されました。
それぞれ参加者40人とかなりの大所帯です。
秩父からもバードウォッチングに詳しいスタッフに応援に来てもらいました。
ひとたび鳥が見えると、皆さんの目の色が変わります。
すっかり足が止まってしまって、満足するまで、なかなか動こうとしません。
会議が東京だからみんな緑や鳥に飢えているんだよ、という声も聞こえてきました。
今回、鳥以外でよく聞かれたのは、「これ食べられる?」というセリフ。
「これ」とは、バライチゴのことです。あまりおいしくないよ、と教えましたが、それほど悪いものでもない、という反応でした。

2014年8月4日月曜日

アルバイト・ヂンスト2014

本日の山中湖:最低19℃、最高27℃、曇り一時雨
今年も運動会学生との共同作業「アルバイト・ヂンスト」が行われました。
もともとは、夏の間だけ学生自治で切り盛りされる山中寮周辺の奉仕労働だったアルバイト・ヂンストですが、30年ほど前に途絶えて、復活して5年目となりました。
(過去の様子はこちら→2010年2011年2012年2013年
今年の課題はすごく地味です。ずばり、駐車場の整備。
山中寮の駐車場には、駐車枠などが一切なく、場合によって、非効率な駐車状況になっていました。
まずは車止めにする埋め木のために、間伐してあった木材の皮をむきます。
駐車場の標識も必要なので、余っていた板を適当に切って、表面を滑らかにします。 
ひととおり資材が整ったので、いよいよ現場での工事です。
駐車枠を設置する寸法を計測して、仮杭を立てていきます。

駐車枠の位置が定まったら、車止めの木を土を掘って埋めます。
 土方タイムです。
この写真は、1925(大正14)年、この演習林が設立された年の新聞記事からのものです(東京朝日新聞)。記事の見出しは「山中湖畔に土方する帝大生」。おそらく、グラウンドを整備するための作業と思われます。
いまは「寮前に土方する東大生」、陣笠はヘルメットに変わりました。
さてさて、とにかく今回の作業はとても地味です。
 車止めの木が埋め終わったら、あとは駐車枠を明示するロープを地面に張るだけです。
これで完成です。うーん、地味。というか、わかりにくいですね(汗)。
学生が書いてくれた木の標識のほうは、後ほど現場に設置となります。どんなものになるか、お楽しみに。