2015年11月13日金曜日

間伐作業の一週間

本日の山中湖:最低4℃、最高11℃、曇り。
今週は、秩父演習林からの協力を得て、ひたすら間伐作業をする一週間でした。
今回間伐したのは、山中湖のような寒冷な地域で育てる樹木としてどんなものがいいのかを調べるために設置された寒地性樹種試験地という実験林です。
ヨーロッパトウヒ、ストローブマツ、ウラジロモミ、トドマツなど、一般的な林業地ではあまり見られない樹種が、今回の間伐の対象でした。
設定されてからおよそ50年を経た森林で、大きなものは胸高直径50cm近くまで成長しています。さらに、間伐対象木の本数も400本以上と多く、秩父演習林からのベテラン職員の協力を得ての作業となりました。
追い口を切った後に、クサビを用いて見定めた方向に木を切り倒していくという方法です。
周りに引っ掛かりそうな木がない時に有効ですが、作業効率が良いです。
クサビでは難しそうな木は、ロープウインチを使って伐倒方向へ確実に誘導します。
これが間伐を施す前の森林の様子です。
この5日間で予定していたすべての間伐が終了しました。
そして、森の様子はこのようにだいぶ見通しの良いものになりました。
今回切り倒した木は、来月に木材搬出作業会で地域の皆さんと林道脇まで引き出して、薪原木として希望する方に提供させていただく予定です。
また、穂先の形状のいいものは、クリスマスツリーとして東大本部キャンパスのほうで活用される予定です。

2015年11月9日月曜日

木材搬出作業会と薪原木提供のお知らせ

NEW!!末尾によくある質問(FAQ)を載せました。

富士癒しの森研究所では、今年度、試験地の間伐を実施しております。
この作業によって発生した間伐材を、地域のみなさまと共同で林道脇まで搬出し、作業に参加して下さった方に薪原木として提供する試みをいたします。
https://drive.google.com/file/d/0BwnfzgZkqzZAYW5fbW1QMVN2N2M/view?usp=sharing
●木材搬出作業会について
日時   :12月7日(月)および9日(水)
       いずれも9:30集合、15:30解散
参加申込:不要。集合場所に自家用車等でお越しください。
内容   :①安全作業に関するミニレクチャー
       ②機械(ロープウインチ)を用いた間伐材の搬出
集合場所:富士癒しの森研究所「馬場」
       集合後、各自の車で、作業現場まで移動します。
その他 :作業のできる服装でお越しください。昼食は各自ご用意ください。

●薪原木提供について
  • 搬出作業会で搬出した薪原木を薪原木として提供します。
  • 薪原木を提供するのは搬出作業会に参加された方に限ります。
  • 搬出作業日の参加は12/7、12/9のいずれかでかまいません。
  • 各自で持ち出し作業を行っていただきます。
  • 持ち出し作業に用いる車や道具は各自でご用意ください。
  • 持ち出し作業は必ず2名以上のグループで行ってください。
  • 持ち出し作業は12月14日~3月末までの平日で、事前に富士癒しの森研究所との日程調整が必要になります。
  • 詳細は木材搬出作業会にて案内します。
●よくある質問(FAQ)
Q.木はどんな種類ですか?
A.主にヨーロッパトウヒ、ストローブマツで、ほかにウラジロモミやトドマツとなります。すべて針葉樹です。

Q.搬出作業会当日には、木材をもらって帰れませんか?
A.当日は木材を林道脇に搬出するのみとなります。12/14日以降の平日にお願いいたします。

Q.薪原木搬出の際にコード有の電動チェーンソーは使えますか?
A.申し訳ありませんが、大学から電力を供給することはできません。また、今回の現場には電源がありません。チェーンソーをお使いになるのであれば、エンジン式もしくは充電式電動チェーンソーをお使いください。