2017年2月14日火曜日

全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」2016

12日の山中湖:最低−7℃、最高3℃、快晴
13日の山中湖:最低−9℃、最高4℃、快晴
14日の山中湖:最低−12℃、最高3℃、晴れのち曇り
今年度(2016年度)も3日間にわたり、教養学部(1・2年生)対象の全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」の実習が行われ、9名の学生が参加ました。
今回は、これまで一番遅い2月の開催となりました。雪の量もほどほどで、予定通りのプログラムを実施しながら、学生には冬の山中湖を満喫してもらえたのではないかと思います。
例年通り、この実習では、班ごとに分かれて薪を利用されているお宅での聞き取り調査、薪割り、間伐に取り組んでもらいました。

聞き取り調査では、薪ストーブを利用されるお宅を訪問。
薪ストーブを導入したいきさつや、薪の入手事情などについて教えていただきました。

薪割りでは、各種の斧と、おもり式の薪割り器具、エンジン式薪割り機を使い比べながら薪を割ってもらいました。
エンジン式薪割りが一番良い、という学生もいましたが、多くの学生がスタンダードな斧での薪割りにハマり、最終日にも盛んに自主練に励んでいました。

今回の間伐は、除雪の入っていないエリアだったので、思いがけず、現場までの往復でスノーシューを体験してもらうことができました。

間伐したのはヒノキ。
受け口と追い口を入れるのも手鋸ではなかなか苦労するばかりか、ヒノキの強靭な密生した枝に阻まれて、ことごとくかかり木してしまい、苦労しました。
2日目の午後には、お隣の道志村まで足を伸ばして、切り捨て間伐材を燃材として搬出する現場、それらを集積する木の駅、温浴施設での薪ボイラーと、一連の流れを見学させてもらいました。

木の駅では、燃料として使われる木材の乾燥が課題で、乾燥を早めるために人の手間がかけられる必要があることを学びました。

温浴施設に熱を供給している薪ボイラーが運転されているところを実際に見せていただくこともできました。
そして、この後はお待ちかねの入浴。
全身で薪のエネルギーの恩恵に浴することができました。
最終日は焚き火をフル活用した調理実習。

竹筒を使ったパン、丸ごとかぼちゃの蒸し焼き、鹿肉のキーマカレー、イノシシ肉のローストを全て焚き火だけで作れました。
聞き取り調査でお邪魔した方もいらっしゃって、にぎやかな昼食会となりました。
積雪によるプログラムの変更も心配されましたが、何事もなく、学生もたっぷりと経験を通した学びを得られたように思います。

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