2017年9月30日土曜日

特別ガイド「きのこに親しむ」2017

本日の山中湖:最低8℃、最高19℃、曇りのち晴れ
今年もまた、教職員対象の特別ガイド「きのこに親しむ」が開催されました。
参加者は31名。お子様づれも多く、賑やかな秋の散策となりました。

午前中は、きのこを見分けるポイントを丁寧に観察しながら、安心して食用にできる少数のきのこを覚えながら、集めていきます。

お目当のきのこは、ちょうど今が出始めで、小さいものが多く見つけるのが難しかったですが、皆さんめいめいに目をこらすと、それなりに見つけることができました。

主に取れたのは、ハナイグチとナラタケ。お昼にきのこ汁として賞味しました。
午後は、とにかく様々なきのこを集めながら林内を歩いてもらいました。

おかげさまで20−30種は優に超えるきのこが集まりました。
きのこの基本的な性質を説明するとともに、強烈に臭いきのこ、胞子が飛び出すきのこ、乳液が滴るきのこなど、個性的なきのこについて色々紹介しました。

火を通すと変色するきのこについても、実際に茹でてみて色が変わっていく様子を観察することができました。

2017年9月19日火曜日

国際農学実験・個別実験「山の幸を探る」

18日の最低気温16℃、最高気温28℃、晴れ
19日の最低気温13℃、最高気温23℃、晴れ
農学部の「国際開発農学専修」のカリキュラムの学生実習がこの二日間にわたって行われました。
テーマは「山の幸を探る」。
この実習では、衣と食に関わる森の恵みを実際に採取して、染色実験、調理実習などを通じて、森の恵みを暮らしに活かすことの意義を考えてもらいます。


まずは森の中を散策しながら、森の恵み探し。
染色材料は、根を掘る必要があるものもあります。

食材の方は、期待していたキノコの出方がさっぱりで焦りましたが、二日目の朝に探した場所ではなんとかそれなりのキノコが採取できて胸をなでおろしました。
1日目の夜は、染色実験。

4つの植物を煮出して、木綿、麻、毛糸のサンプルを漬け込みました。
2日は、染色実験の仕上げをした後、集まった食材を使った昼食作り。

実際に採取できて、調理に使うことになった食材は13種類にのぼりました。

とにかく手間のかかる下ごしらえもフルに体験してもらいました。

出来上がった昼食はこのような感じになりました。
キノコ汁(イノシシ肉入り)、ムカゴとキノコの炊き込みご飯、キノコ酢の物、鹿肉ローストにナツハゼソース添え、ローストナッツ(クリ、ツノハシバミ、チョウセンゴヨウマツ)、焼き餅にクルミだれとサンショウ味噌だれ。

染色の出来栄えもなかなかでした。特に毛糸の染まり具合が良かったです。
アカネの赤色系、ナンブアザミの緑色系、マメザクラの橙色系、ヤマグワの黄色系が綺麗に染め分けられていました。
受講生達は、山の幸を暮らしに活かす上での手間と同時に、有用性も理解してくれたようです。


2017年9月13日水曜日

第3回癒しの森の植生調査隊

本日の山中湖:最低15℃、最高25℃、晴れ
爽やかな秋晴れのもと、今年で3年目となった癒しの森の植生調査隊が開催されました。
(第1回の様子はこちら、第2回の様子はこちら。)
今回の参加者は、17名。なかなかの賑わいでした。
今年も3つの班に分かれて、実証林に向かいました。
今回はじめての参加者も多かったですが、半径1メートルの円の中に数十種の植物がひしめいているということに驚いた様子でした。
去年記録された樹木の稚樹も、ところどころ大きく成長していることが確認でき、森の動きを感じることができました。
午後は、希望者でさらに奥のエリアを散策しました。
熟しはじめた木の実や、キノコも観察しながら、初秋の森林散策を楽しみました。

今年はドングリが豊作のようです。
来年は熊出没にさらに注意が必要になって来そうです。


2017年9月8日金曜日

センサーカメラおすすめ画像

先月は季節外れの涼しい画像でしたが、今回は最新の画像をご紹介いたします。



右下の親子のシカが授乳中です。
動画だと子ジカが一生懸命お乳を吸っている様子がかわいらしいです。
動画後半ではボディブローのように激しくなり、お母さん大丈夫かと心配になります。

ちなみに中央付近の茶色いものもシカですが、静止画になるとわかりづらいですね。

2017年9月5日火曜日

国立台湾大学のサマープログラムと体験活動プログラム

本日の山中湖:最低15℃、最高23℃、曇り
昨日から、研究所では、二つの教育プログラムが行われています。
一つは、国立台湾大学のサマープログラムで、東大・筑波大の森林教育施設各所をめぐる中の一つとして立ち寄っています。学部生5名・大学院生5名に引率の先生1名の計11人が参加されています。
もう一つは、例年行われている東大の体験活動プログラムです。こちらの方は、参加学生は1名です。
国立台湾大学のサマープログラムでは、研究所の外に足を伸ばし、世界文化遺産となった富士山の文化要素と、地域を特徴付ける植生を観察しました。

かつての賑わいを偲びながら旧登山道を散策し、ところどころにある石碑や建物の脇に残された札をつぶさに見て、歴史の流れを感じました。

旧登山道を登ると間も無く亜高山帯の森林に移行します。標高が上がることによる植生の変化(垂直分布)を確認するとともに、亜高山帯を特徴付ける樹木について間近に観察をしました。
午後には、研究所に戻ってきて、研究所内を小散策。

生物化学の専門の学生もいるということで、匂いなども感じながらの植物観察となりました。
最後は、おなじみとなってきた薪割り体験。森に関わる作業を楽しむことが森の管理につながる可能性を散策の中で解説しましたが、楽しんでもらえるかどうか。。。

先に薪割りを習得していた体験活動プログラムの東大学生にも教えてもらいながら、一人一人薪割りにチャレンジ。居残りでの薪割りを希望した学生が2名いて、彼らにとっては薪割りはエキサイティングな活動になっていたようです。